家宅捜索って何やねん!?ものしり博士が教える令状から流れまでを徹底解説!
「はなたれ小僧」: 博士~!家宅捜索ってテレビでよく見るけど、あれって一体何なん?なんか怖いイメージやねん。
「ものしり博士」: ほほう、はなたれ小僧、ええ質問やないか!家宅捜索っちゅうのはな、簡単に言うたら、警察とか検察が、犯罪の証拠を見つけるために、お家とか事務所とか、関係のある場所を調べさせてもらうことやねん。
「はなたれ小僧」: へぇ~、勝手に人の家に入って探せるん? それってプライバシー侵害ちゃうの?
「ものしり博士」: そこがミソやねん!ただ勝手に、ちゃうで!ちゃんと裁判所が発行した「捜索差押許可状(そうさくさしおさえきょかじょう)」、通称「令状(れいじょう)」ってモンが必要なんや。これがないと、基本的に家宅捜索はできひんのや。
「はなたれ小僧」: 令状って何? どんな時に出るん?
「ものしり博士」: 例えるなら、入場許可証やな。遊園地に入るには入場券が必要やろ?家宅捜索も、お家というプライベートな場所に入るための許可証が必要なんや。令状は、裁判官が「この事件には、この場所を捜索する必要がある」って判断した時に発行されるんや。例えば、詐欺事件なら、犯人がお金の流れを示す書類とか、共犯者との連絡記録とかを隠し持ってる可能性があるから、そういう証拠を探すために令状が出るんや。
「はなたれ小僧」: ふむふむ。じゃあ、令状さえあれば、どんな時間でも、どんな場所でも捜索できるん?
「ものしり博士」: いやいや、そう簡単なもんやないで。令状には、捜索できる場所とか、捜索する理由になった犯罪の種類とか、探すもんの種類とか、時間が細かく書かれてるんや。令状に書かれてる範囲でしか捜索できひんのや。 例えば、令状に「詐欺事件に関する書類」って書いてあるのに、全然関係ない宝石とかを探したら、それはアカンねん。
「はなたれ小僧」: なるほどなぁ。じゃあ、家宅捜索ってどんな風に進むん?
「ものしり博士」: まず、捜査員が何人か、令状を持ってやってくるやろ。で、「〇〇事件で、この場所を捜索します」って、令状を見せて説明するんや。家の人(捜索を受ける人)は、それを確認して、立ち会うことになるんや。
「はなたれ小僧」: 立ち会うって、何するん?
「ものしり博士」: 捜査員が捜索するのを、ちゃんと見張るんや!勝手に違う場所を捜索したり、令状に書いてないモンを持って行ったりしないか、チェックするんや。もちろん、邪魔しちゃアカンで。 あと、捜査員は、捜索中に見つけたモンを、全部記録に残す義務があるんや。何を見つけたか、どこで見つけたか、どんな状態やったか、全部細かく記録するんや。
「はなたれ小僧」: へぇ~、そんなに厳格なんやね。もし、何も見つからなかったら?
「ものしり博士」: 何も見つからんかったら、それはそれで終わりや。でも、何か証拠品が見つかったら、それは押収(おうしゅう)されることになるんや。押収っていうのは、一時的に警察とか検察が証拠品を預かることやね。
「はなたれ小僧」: 押収されたものは、ずっと返ってこないの?
「ものしり博士」: いやいや、そんなことないで!事件が終わったら、原則として返してもらえるんや。ただ、証拠品としてずっと必要な場合は、返してもらうのが遅れることもあるけどな。 裁判で使われたりもするから。
「はなたれ小僧」: 博士、今日はホンマに勉強になったわ!家宅捜索って、ただ怖いだけじゃなくて、ちゃんと法律に基づいて行われるんやね。
「ものしり博士」: そうや!どんな捜査も、法律に基づいて、国民の権利を守りながら行われなあかん。はなたれ小僧、これからも色んなこと、一緒に勉強していこうな!